「freee」では仕訳を登録する方法に、いくつか方法があります。
1.銀行などの金融機関や外部のサービスと連携して、外部データを自動で取り込んで仕訳を行う方法
2.手動で仕訳を行う方法
売りにしているのは1ですが、ここでは2の仕訳方法について書きます。
通常の仕訳の場合
2015/07/01
商品を100円で仕入れ、代金は掛けとし2015/07/31に支払う。
仕入 100 / 買掛金 100
2015/07/31
仕入れ代金の支払いとして100円支払った
買掛金 100 / 現預金 100
「freee」の場合
仕訳登録画面ではいくつも登録する項目があります。
「収入 or 支出」
「未決済 or 完了」
「口座(決済「完了」選択時のみ)」
「期日(決済「未決済」選択時のみ)」
「取引日」
「勘定科目」
決済→「完了」の場合
決済の次が「口座」のコンボボックスになっています。
決済→「未決済」の場合
決済の次が「期日」のフィールドになっています。
これらの項目で何を選ぶかによって自動的に相手勘定が決められて処理されます。
例1
「収入 or 支出」→「支出」
「未決済 or 完了」→「完了」
「口座(決済「完了」選択時のみ)」→「現金」
「期日(決済「未決済」選択時のみ)」→なし
「取引日」→「2015/07/01」
「勘定科目」→「仕入高」
仕訳
仕入高 100 / 現金 100
決済が完了しているので、現金支出の仕訳となる貸方に「現金 100」が登録されます。
例2
「収入 or 支出」→「支出」
「未決済 or 完了」→「未決済」
「口座(決済「完了」選択時のみ)」→なし
「期日(決済「未決済」選択時のみ)」→「2015/07/31」
「取引日」→「2015/07/01」
「勘定科目」→「仕入高」
「金額」→100
「取引先」→「アメリカ株式会社」
仕訳
仕入高 100 / 買掛金 100
決済が未決済なので、掛け取引になります。
本業の営業活動にかかわる商品仕入れ取引になるものなので、「買掛金」になります。
例3
「収入 or 支出」→「支出」
「未決済 or 完了」→「未決済」
「口座(決済「完了」選択時のみ)」→なし
「期日(決済「未決済」選択時のみ)」→「2015/07/31」
「取引日」→「2015/07/01」
「勘定科目」→「消耗品」
「金額」→100
「取引先」→「アメリカ株式会社」
仕訳
消耗品費 100 / 未払費用 100
決済が未決済なので、掛け取引になります。
本業の営業活動ではない取引にかかるものなので、「未払費用」になります。
※私としては「未払金」だと思いますが・・・
freeeでの仕訳
このような登録方法になっているため、支払いデータ作成が簡単にできます。
金融機関振込み用データの作成
取引入力時に未決済で登録することで、支払い用の全銀形式データやCSV形式データを作成することが可能です。
1.買掛金レポート
2.下の決済期日が近い買掛金にリスト表示されているものにチェックを入れて、「一括振込ファイルを作成する」にチェックを入れます。
3.取引先が同じものの取引の金額が合計されます。
4.振込み元の銀行を選択します。(未登録の場合、その場で登録)
5.引き落とし日(支払い予定日)を設定し、ファイル形式を選択しました。
・引き落とし日を「2015-07-31」
・ファイル形式を「テキスト形式/改行あり」
ダウンロードをクリックするとテキストファイルが作成されます。
見事全銀ファイルが作成されました。
まとめ
とっても合理的な登録方法ですね。