確定申告も目的はなにか?
確定申告の目的は「税金」を計算することです。
会社員の場合、会社が給与から天引きして税金を納めるので、基本的には確定申告の必要はありません。
(会社員でも確定申告をしなければならないケースや、した方がいいケースがあります。)
それに対して個人事業主や法人は、自ら儲け(所得)を計算して「税金」を納付します。
その計算式が複雑です。
たとえば収入に対して、一律10%だったらわかりやすいです。
計算式にしたらこんな感じですね。
収入×10%=税金
でも実際の計算式(個人事業主の事業所得の場合)は
B:事業所得 − 所得控除 = 課税所得
C:課税所得 × 税率 − 控除額 = 課税される所得金額に対する税額
D:課税される所得金額に対する税額 − 税額控除 = 年税額
・・・くらくらしますね。
確定申告をしたことがない人にとっては、
「総収入ってどうやって計算するの?」
「必要経費って何が経費になるの?」
「各種控除ってなに?」
とそれぞれのワードに悩むでしょう。
「収入」や「経費」はいくつもの取引の集計値なので、それを1つひとつ記録した帳簿(仕訳帳)が必要となります。
また「所得控除」には、扶養家族がいる場合、保険に入っている場合、寄付をしているかなどによって変わります。
このように計算しなければならないのが、確定申告のめんどくさい原因の1つです。
この式を見ただけでもめんどうだなと思うでしょう。
しかも、ただ計算するだけではありません。
計算した結果を異なる書類に転記して、他の書類を作成しなければなりませんし、それらの数字は領収書など書類の裏付けが必要なのでちゃんと取って置かなければなりません。
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確定申告ってなにがめんどうなの?
目次1 確定申告の何が「めんどう」なのか?1.1 書類や帳簿を揃える1.2 書類の入力箇所の複雑さ1.3 ルールに基づいて記録する1.4 計算がめんどう2 確定申告を楽する方法はないの?2.1 (書類 ...
個人事業主の確定申告は自分でやった方がいい
そんなにめんどうなら税理士など専門家に任せた方がいいのかなと思うかもしれません。
しかし、あまり規模が大きくないうちに、お金がどのように流れ、どのようなものに費用がかかっているのかなどを知っておいた方がいいからです。
将来税理士など外部へ依頼するとしても、どこの数字を見るべきかの勘所や知識を身につけておくためにも、最初は自分でやっておく方がいいでしょう。
大変と思うかもしれませんが、クラウドの確定申告サービスを利用すれば、手間なく効率的に行うことが可能です。
めんどくさい計算式、書類の記載方法などを覚える必要がありません。
「クラウド確定申告サービス」を利用すれば、日々の取引を自動で取り込んで記録し、各種レポートを作成してくれます。
青色申告決算書も自動で作成してくれます。
確定申告書も指示にしたがって入力すれば完成です。
最初のうちは確定申告書の作成を目的にするくらいでいいでしょう。
しかし、将来的に事業を大きくしていきたい場合は、分析ができるような利用方法をめざしましょう。
経理はお金を産まないと言われますが、経理処理を上手くすることによって、事業を大きくしていく情報をたくさん提供してくれるものです。
めんどうからといって何も理解せずに税理士へ委託してしまっては、税理士から帰ってきた資料を見てもわからないという状態のまま委託するのはやめましょう。
会計の大切さは理解してもらうにはこの本を読んでもらうのがいいですよ。
だからといって1から知識を習得するのは大変です。
じゃあどのように知識を得ていくのがいいのかは、実務の中で習得していくのが最も効率的です。
そして「クラウド確定申告サービス」を利用することで、より効率的に会計の仕組みを理解することができます。
「クラウド確定申告サービス」がどのようにいいのか説明をしましょう。
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確定申告にクラウドをおすすめする理由
目次1 クラウド確定申告で楽になる4つのポイント1.1 仕訳するのが楽になる1.2 仕訳を入力すれば決算書は作成される1.3 訂正すれば他も自動で訂正される1.4 確定申告書は作成フローにしたがって入 ...