クラウド経理の基礎 MFクラウドの仕訳

04多くの商取引は1つの仕訳では完結しない

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MFクラウドのウリは、銀行やクレジットカードの明細データを取得し仕訳を行える機能です。

しかし理解しておかなければならないのは、商取引では1回の取引だけでは完結しないものが多いということです。
いわゆる「掛け取引」というものです。
「掛け取引」は、商品の引渡し時やサービスの提供時に現金取引を行なわず、後日まとめて精算を行なう取引のことです。

取引を簡単にとらえると主に2つにわけられます。

①売上や費用の発生と、お金の入金と出金が同時である(現金取引)
②売上や費用の発生と、お金の入金と出金にズレがある(主に掛け取引)

まぁ他もありますが、取引の多くはこれだと思っていいかなと。

①の場合は1回の取引で完結しますが、②の場合1回だけでは完結せず2回以上の取引が発生します。
取引が増えるということは、それだけ仕訳の数が増えるということです。

飲食店でお客さんと飲食した場合

お客さんは主に個人で、支払いは「現金」だけでなく「クレジットカード」でも可能です。

では「現金」「クレジットカード」で仕訳がどのように違うのでしょうか。

①現金で支払った場合

1月10日 交際費 10,000 /現金 10,000

現金で支払った場合はこの1つの仕訳で完了です。

②クレジットカードで支払った場合

1月10日 交際費 10,000 / 未払金 1,000

お金はクレジットカード会社から後日支払いますので、実際にお金が出ていくのは将来の話です。
このような場合、「未払金」といった勘定科目を使い、将来引き落としされる予定金額を記録しておきます。

クレジットカード会社へ引き落としされた仕訳は

2月5日 未払金 1,000 / 普通預金 10,000

このように費用が発生した時点と、出金が発生した時点との2つの仕訳が必要となるわけです。

連携サービスを利用で注意すること

クレジットカード明細のお金は、後日精算予定の取引です。
それに対して銀行明細のお金は、後日精算された取引です。

当たり前なのですが、銀行の入手金データを取り込んで、「売上」や「費用」の勘定科目で仕訳する処理をやってしまいがちです。

青色申告では「複式簿記」による帳簿作成が義務ですので、「発生主義」に基づく仕訳を行わなければなりません。→発生主義について

どの連携サービスのデータで発生仕訳を行い、どの連携サービスのデータで入金や支払の仕訳を行うかの意識を常に持つようにすることが重要です。

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