クラウド会計サービスがこれまでの会計ソフトと比べて最も優れた機能は「データの自動取得」です。
連携させることによって、銀行明細データやクレジットカード利用データ、売上データなど「自動取得」することが可能です。
これまでは「手入力」などで行っていた作業をクラウド会計が自動にやってくれるわけですから、大幅に手間が減るわけです。
クラウド会計の売りである「自動仕訳」は「データの自動取得」の延長線上のものであると理解してください。
「データの自動取得」があるからこそ、AIがデータの内容から判断して「自動仕訳」を行うことが可能なわけです。
まずは現状どのように経理処理をして、仕訳を行っているのかを把握することがまず大切です。
現状の経理処理を把握する
クラウド会計を始めるにあたり、最初に行うことは銀行などの外部サービスと連携することです。
事業で使っている銀行口座と連携することで、事業用口座での取引データを取り込むことができるからです。
しかし、銀行口座上でのお金の動きというのは、多くの場合、業務の一連流れの中の最後の部分です。
得意先との一連のやり取り
上記フローの「⑥回収」の部分です。
しかし、「⑤請求」があっての「⑥回収」があるわけで、それをどちらかだけでは業務として完結しません。
よって「⑤請求」のデータも「自動取得」できることが望ましいわけです。
外注先との一連のやり取り
外注費も同じように「⑤請求書受領」もしくは「④検収」があって、「⑤支払」があるわけです。
銀行口座と連携してデータを「自動取得」することで仕事は楽にはなりますが、クラウド会計をより活用するためには、より上流の取引について、データを「自動取得」できれば楽になります。
「給与」や「経費」なども同様です。
つまり現状の経理処理をどのように行っているか、どのようなサービスを利用しているかが重要になるのです。
クラウドサービスを利用しているなら、クラウド会計と連携可能なサービスかを確認しましょう。
連携できないサービスで変えても影響がない場合、連携可能なサービスに変更することも検討してもいいと思います。
もし紙やExcel等で行っていて、これを機にクラウドサービスの導入を検討するのであれば、連携できるサービスであるかが選定のポイントになります。