まず最初にMFクラウドを使いこなすにはどのようにすればいいかを書こうかなと思います。
MFクラウド自体に導入時のガイダンスは用意されていますが、活用するには最初の段階で全体像を知っておいた方がいいかなと思うので、私なりの順番を紹介します。
目次
MFクラウドでの順番
①事務所の設定
②金融機関とのデータ連携
③仕訳の登録
正直②③をここでやるのが早すぎかなと思います。
確定申告でも会計でも、仕訳がキモなので、他の仕訳方法と合わせて丁寧に説明が必要かなと思うわけです。
外部連携がウリなので、そのすごさを体感してほしいのはわかります。
まずは「便利そう!」って思わせることが重要ですから。
ただ外部連携で完結できる処理ってそこまで多くないと思うんですよね。
だからMFクラウドにはさまざまな仕訳登録の方法が用意されているわけです。
どの方法で仕訳を行うのかを整理できていないと混乱します。
なので、とりあえず②③は後回しして、全体図を大まかに理解する方が先かなと。
このサイトで紹介する全体的な流れ
①事業所の設定
②開始残高の設定
③決算科目、勘定科目、補助科目の設定
④各種仕訳と使い分け
⑤各種集計資料の活用術
⑥確定申告書の作成手順
現状把握のためのフローチャート
経験や状況によって必要な処理が異なる部分もあるので、目安のためのフローチャートです。
確定申告経験 | → | 無 | → | 開業前 | → | ケースA |
開業後 | → | ケースB | ||||
有 | → | 申告ソフト利用経験無 | → | ケースC | ||
申告ソフト利用経験有 | → | ケースD |
事業所の設定
「事務所の設定」には色々な項目があり、事業所の設定と重なる部分があるので、合わせて理解をしていくのがいいでしょう。
項目には、変更ができるものとできないものがあります。
また変更ができるものにも、他への影響が大きいものと少ないものがあります。
ここでの説明は影響が大きいものだけ取り上げて説明しましょう。
ケースCとDは現状をそのまま設定すればいいので、戸惑うことはないと思いますが、各種設定がどのように他に影響するのか理解しておくようにしましょう。
詳しくは→02事業所の設定
開始残高の設定
事務所の設定が済んだら、開始残高の設定です。
ケースA
開業前にかかった費用は、開業後に費用化できるので領収書等を残しておきましょう。
ちなみに開業費は「決算・申告」→「固定資産台帳」に登録して、費用計上を行います。
ケースB
開業日時点の残高を入力します。
ケースCとD
1月1日時点の残高を入力します。
ちなみに開始残高は後から修正できるので、不明な場合や勘定科目がない場合は「元入金」に入力しておくと良いです。
あと勘定科目がない場合もメモをしておいて、「元入金」に入力しておくといいです。
決算科目、勘定科目、補助科目の設定
説明する項目としては以下の4つです。
①決算書科目、勘定科目、補助科目の追加
②検索キー
③通常入力用と簡単入力用
他の機能に影響を与える設定なので、別途詳しく説明します。
詳しくは→03決算科目、勘定科目、補助科目の設定
各種仕訳と使い分け
MFクラウドにはさまざまな仕訳の登録方法が用意されています。
メニューだけで数えても10個くらいはありますかね。
「自動で仕訳」
「手動で仕訳」
「取引管理」
また「決算・申告」の中に、「固定資産台帳」や「家事按分」といったメニューでの仕訳もあります。
それぞれ意味があって用意されているものですが、こう多いと混乱してしまいます。
どの取引の時には、どの仕訳メニューを使うといいのかという視点から説明します。
詳しくは→MFクラウド仕訳フル活用マニュアル
各種集計資料の活用術
MFクラウドにはさまざまな帳簿やレポート機能が用意されています。
色々と用意され過ぎているために、どれを見るのがいいのか迷ってしまいます。
どのように利用すれば効率的にそして効果的に活用できるのかを紹介します。
また効果的に利用するには、設定が重要であったり、入力がきちんとされていないといけないなど、気を付けなければならないことがありますので、それらもふまえた説明します。
確定申告書の作成手順
確定申告書の作成自体ははっきりいって難しくありません。
初期設定と仕訳がきちんとできていれさえすれば、あとは手順に従って入力していけばいいだけと思って大丈夫です。
まとめ
確定申告書はさまざまな情報を数枚に紙に集計したものです。
それらがきちんとできて完成されるものですので、最初がけっこう重要だったります。
逆に最初がちゃんとできていれば、あとで楽できますし、色々な方法で活用できます。