節税方法と脱税

年度末にできる節税とは?納期交渉・経費前倒し・ふるさと納税

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税金を減らす4つの方法

経営者なら誰でも税金はできるだけ安くしたいものでしょう。

税金を減らす方法は4つ
・売上を減らす
・経費を増やす
・所得控除を増やす
・税額控除を増やす(今回は触れません)

税金は所得金額に対して税率をかけて算出するので、税率が低ければ税金を減らすことができます。
じゃあ税率はどうやって決まるのかというと、個人事業主や中小法人の場合は所得金額で決まります。
つまり所得金額が低いほど低くなりますので、「売上を減らす」「経費を増やす」「所得控除を増やす」ことが税金を減らす方法になります。

売上を減らす

売上には計上基準というものがあります。
モノの販売であれば納品日、サービスであれば提供が完了した日。
これらが年度内に完了しているのに売上にしないということはできません。
逆に完了していないのであれば、売上とすることができないということです。

もし相談できるお客さんだったら、納品日やサービス提供を来年にできないか相談してみるという方法があります。

注意点として実態として来年でなければなりません。
書類上の日付のみを来年にしてというのは脱税になります。

では必ず年度末日までちゃんと売上や費用を計上しなければならないのかというと、ちょっと譲歩もしてくれています。(法人だけです)
法人の場合、締め日を事業年度終了以前おおむね10日以内の一定日であれば認めてくれています。
ただし、一度決めたら継続しなければなりません。
去年は20日締め、来期は31日締めといった具合にころころ変更してダメということです。

2—6—1 法人が、商慣習その他相当の理由により、各事業年度に係る収入及び支出の計算の基礎となる決算締切日を継続してその事業年度終了の日以前おおむね10日以内の一定の日としている場合には、これを認める。

私の会社も税務署が税務調査に来たことがあります。
その際に一番見られたのが、期末時における売上計上の漏れがないかどうかでした。
私の会社では毎月継続して売上があるのですが、3月だけ上がっていないものはないかなどを重点的にチェックされました。
このように「売上を減らす」行為で利益を減らすことは考えない方がいいです。

節税の王道は経費を増やす

それに対して「経費を増やす」方法は、自社で意識的にコントロールする方法が色々あります。
もちろん架空の経費を増やすとった脱税の方法ではありません。

しかし「経費を増やす」といっても、ムダに経費を増やせばいいわけではありません。
「経費を増やす」ことで税金が減りますが、お金も出ていくことになるので、「増やした経費」がきちんと生きたものでなければならないからです。

予算作成過程で見つける
私が会社の経理で行っているのは、予算の前倒しです。
毎年予算を作成する際に、各部署から来期の売上と部門利益をもらうのですが、その際に部署として必要なものを聞きます。
たとえば「デスクを新しくしたい」といった要望です。
数十万する高いデスクもあったりしますが、基本固定資産になりません。
そうであれば今期中に購入し、今期の費用としてしまった方が利益を減らすことができます。

もちろんなんでも買っていいというわけではなく、各部署から上がってきたものを見て判断します。
金額が大きくて固定資産になってしまうようなものであれば、年度末期に急いで入れても、経費削減効果はいまいちなモノもあるでしょう。
ただ固定資産の場合、中古ならば通常よりも多くの費用が計上できて利益を減らすといったこともできます。

「経費を増やす」方法の一例を紹介しましたが、そのためにはまず自社の最終的な利益がどれだけになるかの見通しができるようにしましょう。
というのも利益がないのに「経費を増やす」ことをやっても意味がありません。
もしそれで赤字になったら本末転倒です。
赤字になれば税金を払わなくて済みますが、銀行などから借入ができなくなってしまう場合があります。

ふるさと納税で所得控除を増やす

近年かなり認知されてきているので、ふるさと納税を知らない人はいないと思います。
じゃあそもそも「ふるさと納税」ってなんなのかというと、「寄付金」です。
所得控除には「寄付金控除」というものがあり、「ふるさと納税」の仕組みはこれを使っているわけです。

ただ注意点として、限度額がありますのでやった分だけお得というわけではありません。
こちらのふるさと納税サイト(さとふる)のシュミレーションが便利です。

節税のためには利益を把握する

では何をすべきというと年度が終わる前に仮の申告書を作成することです。

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さて、年が明けました。 年末年始は確定申告の処理をぼちぼちをやってました。 やってみての感想 「(少なくとも)期中に最低3回は仮の確定申告書を作成するといい」 です。 決算書の作成ではなく、申告書の ...

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上場企業で四半期ごとに決算を行っている会社であれば当たり前ですが、年に1回だけ行っている場合、年3回はやりましょう。
四半期決算では3ヶ月に1回で行いますが、オススメは4ヶ月ごとに2回、2ヶ月ごとに1回の3回です。
個人事業主の場合は、4月末、8月末、10月末になります。
特にやっておくべきなのが10月末です
あと年度終了まで2ヶ月あると、色々な対策を立てる余裕があるからです。
「経費を増やす」といっても年度が終了した後に色々やろうと思っても後の祭りです。

もちろん毎月行うのがベストですが、経理処理に時間をとられたくない人もいるでしょう。
まずは「年3回仮の決算書を作成する」を意識しましょう。
慣れてきたら毎月行います。

そこでオススメしたいのがクラウド確定申告サービスです。
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