申告方法別の必要書類と利用方法の早見表
無料家計簿webサービス「マネーフォワード」から確定申告版がリリースされました。
その名も「MFクラウド確定申告」
家計簿サービスとの大きな違いは、各種申告書類を作成してくれるところです。
①確定申告書B
②収支内訳書
③損益計算書
④貸借対照表
⑤複式簿記による仕訳帳
サービス | MFクラウド確定申告 | |||
雑所得 | 事業所得 | |||
白色申告 | 青色申告 | |||
特別控除 | なし | なし | 10万円 | ※A 65万円 |
専従者控除 | なし | 配偶者86万円
それ以外50万円 |
適正な金額であれば、金額制限なし | |
書類・帳簿 | ※B 帳簿 | ⑤複式簿記による仕訳帳 | ||
確定申告書A | ①確定申告書B | ①確定申告書B | ||
②収支内訳書 | ③損益計算書 | |||
④貸借対照表 |
※A青色申告の特別控除が65万円になる条件は以下の通り
(1)不動産所得又は事業所得を生ずべき事業を営んでいること。
(2)これらの所得に係る取引を正規の簿記の原則(一般的には複式簿記)により記帳していること。
(3)(2)の記帳に基づいて作成した貸借対照表及び損益計算書を確定申告書に添付し、この控除の適用を受ける金額を記載して、法定申告期限内に提出すること。
補足しておくと現金主義によることを選択している人は、65万円の特別控除は受けられません。
現金主義を簡単に説明すると
現金主義⇒役務の提供の代価としてのお金が支払われた時点で売上とする
発生主義⇒売上を認識する基準を役務の提供を行った時点で売上とする
※B 帳簿の様式例
帳簿の様式や種類については、特に定めはありませんが、個々の取引の実態に応じて作成することが必要です。
作成される書類例
※記入している内容は適当です。
①確定申告書B
事業所得以外の所得も、もちろん記入できます。
以下の部分は今日現在では手入力が必要となります。
確定申告書B第一表
49(配偶者の合計所得金額)
52〜58収納届出額
確定申告書B第二表
特例適用条文等
雑所得(公的年金等以外)、総合課税の配当所得、譲渡所得、一時所得に関する事項
所得から差し引かれる金額に関する事項(⑫、⑬を除く)
事業専従者に関する事項
住民税・事業税に関する事項
②収支内訳書
③損益計算書
④貸借対照表
⑤仕訳帳
損益計算書、貸借対照表、仕訳帳はweb上で作成されます。
現時点ではPDF化されないので、損益計算書や貸借対照表は国税庁の用意したフォーマットに転記して完成させる必要があります。
⇒国税庁『所得税青色申告決算書』
また仕訳帳は有料版ではCSVデータでダウンロードできるので、そのまま使えます。
平成26年度より白色申告も記帳と帳簿書類の保存が必要となった人ので、副業をやっている人にもおすすめです。